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2018年7月8日日曜日

マイクロマウスキット「Zirconia」

珍しく長文になってしまった。

以下の4つの理由から、今年は全日本決勝用ではないが、マウスを制作した。
1と2は制作に至るきっかけ、、3はそのロボットを完成させるモチベーションで、4はコンセプトである。

1.どうも最近の技術と電子部品を試せていない
(今でも性能面で更新はmustではないが、廃盤やコストダウンの対応を図りたい)
部品単体の試験では、例えばジャイロのドラフトや振動耐性、応答はどうか?という問題がはっきりせず、マウスに載せないとわからないので、作ってみることにした。

2.現在のマウスは四輪プラス吸引で、いろいろごまかしながら走ってしまうため、
調整、変更の良し悪しを判断しづらく、素直な応答の二輪マウスが欲しい。
前にいじったPicoだとスケールとかモーターが違いすぎて何の差が出てるのかはっきりわかりづらい。

3. 2に関係して、ハードばっか複雑になって入門層がますます調整とソフトを軽視しているので、誰でも作れるマウスで成敗するのが老害の義務に感じる(入門層すべてが悪いと思ってないが、こんなマウスでも十分走ります、が提示できていないように思う)

4. 2、3から、二輪という一番シンプルなハードで、かつ過剰な軽量化、低重心化、高価な部品を必要としないことで、ロボトレースに自分でプリント基板を起こして作ったロボットで出場したことがある、またはサークルに所属しハーフサイズ経験者が近くにいるなら作れるレベルのロボットであることをコンセプトとした。


1と4は、ややもすれば対立するわけですが、そもそもキットがあってもハーフマウスはド素人がやるものじゃないので導入障壁(費用と時間と活動スペース)に無理がなければよろしいかと。
どうせもうすぐ某社から完全入門者用(?)のキットも出ることだし。

そんなわけで作ってしまったのが下の写真のマウス。下記の動画の通り、一応迷路を走行できる。

写真
動画


動画だけ見ると走っているようにも見えるが、新しい部品を試したせいで色々痛い目にあっている。
もしかしたら金沢大会の完走は厳しいかも。
次回はいろいろ痛い目にあったアレやコレについて書く…時間を確保せねば