今回は3~4日目。
3日目は午前に天津工業大学を訪問、午後に観光。
4日目は大会、5日目は帰国である。
大会については同行のUさんのブログが詳しいので、自分は観光の様子でもメインにしておこうか。
◆3日目(5/7)
・天津工業大学訪問大会については同行のUさんのブログが詳しいので、自分は観光の様子でもメインにしておこうか。
◆3日目(5/7)
この日の送迎は、なんとBellaさんのTesra。人生でTesra車に乗るのは初めてである。
ちなみにお値段1800万円とか。
天津工業大学は工業大学といいつつ総学生3万人、分野も理工系以外に人文学、経済学、外国語の大きい大学である(と、今日調べてみたらわかった)。
今回訪問したのは、電気工学・自動化学系の学科で、1800人ほどの学生がいるそうだ。
学生は、制御、電気電子、光学を勉強しているのだそう。
マイクロマウスは、この学校では課外活動という位置づけで、活動をしている学生、ならびに指導教員の方々に講演を行った。学生の教育活動として重視されているらしく、同様の活動にFreescale Cupもあるらしい。
その後、マウス活動の部室訪問。立派な迷路で調整ができるようだ。天津にある迷路は全て、Bellaさんの会社が販売したとのこと。
乱雑に置かれる工作機械と電子部品。
そのほか、Freescale Cupの部室も訪問。大会前とのことで、それなりにロボットが動いていて、展示もしてくれた。
・昼食
天津の火鍋のお店。火鍋とは、日本でいうしゃぶしゃぶ。
違いは、ほぼ味のついてないお湯(花でだしをとるそう?)に肉や野菜をいれて楽しむところ。写真の小皿にあるゴマダレでいただく。日本と違ってゴマの風味よりも香辛料がきいていた。ちなみに手前のお肉はなんとラム肉。昼ごはんから贅沢させていただきました。
・観光
天津の繁華街「天津国際金融中心」(名前がそうなのかは知りませんが、以下モニュメントが何箇所か記載があったので。)と、有名な観光地「五大道」を回る。
天津国際金融中心の雰囲気。個人的には、前に台湾で行った西門に雰囲気が近いと思う。
その後は五大道を散策。ちょっと違うがイメージは神戸異人館街。清朝が植民地支配された時代の、欧米の建築物が保存されている。
街の雰囲気。こういうレンガ造りの建物が通りに並ぶ。
街の中心にはレンガ造りのオシャレな大きい建物が。
中に入ると、ステージや陸上競技場があり、市民の憩いの場になっているようだ。
あとは小話。自称世界で一番おいしい飲むヨーグルトがあったので、、、
144本(12×12)飲み干してしまいました。
◆4日目(5/8)
この日は大会。中国では天津市民の教育、海外の技術者育成の一環として扱われる。
日本以外にも、タイなどから選手が来ていた。
会場の様子。クラシックとハーフ迷路、審査員席と日本の地区大会のような感じである。日本から同行されているNさんが審査員を務められていた。
照明は普通で、特に問題はなかったが、壁は反射率が低く、センサの調整が必要であった。あとは、無茶苦茶路面が汚い。清掃がなされないため。
そのほか、会場でこんなポスターを掲示いただいてました。
参加ロボットたち。クラシック34台とハーフ5台。あとは中学生の部もあったようだが、都合で見れず。
見ての通り、日本の選手以外はほとんどBellaさんの会社のキットを使っており(中国以外の国も、キットの提供を受けている)、日本なら同一性問題で根こそぎアウトになりそうだ。
教育なので、全く問題ないけども。
自分の出走はハーフの4番目。路面や壁の反射の違いに苦しみつつも、無事最短まで決めることができた。まあ、今回はルートが簡単だったのでOKですが、全日本のような迷路だったら(埃で)走れなかったでしょう。
結果は優勝。5走目のUさんに最短ルートが出なかったので辛うじて。競技後Uさんにエキシビジョンで撃墜されてしまったので、なかなか厳しい。
クラシックはUさんが優勝されたので、無事日本でタイトル総なめと。
(↓カメラのクオリティで勝てないのでUさんのブログより転載)
(帰りに車で送迎いただいていたら、偶然発見したお店)
その後、Bellaさんの会社の方や現地の大学の指導者の方と晩御飯。お店は、百の味付けの餃子が楽しめる店とのこと。最後の晩御飯に餃子に招待いただいたのには意味があるようで、
・中国に来て餃子を食べていないのは、中国に来てないのと同じとのこと。
・中国の言葉に「長く会って短く別れる(親しい人とは会っている時間は長く、そうでない時間は短く)」というのがあり、初めに麺(長いもの)、終わりに餃子(短いもの)を食べる風習があるとか
なかなかに普段いけないような豪華な食事でした。
競技を受けて、ざっくばらんにやり取りしたが、覚えている内容は
・・「教育」が主目的のため、競技者が楽しむ、交流する空気が醸成されていない
(海外から来た選手すら、日本のように出走中に話す機会がない、
最短は1回走ったら終了など、個性的なことに挑戦する、それを評価する体制がない)
↑政府の支援を受けてやっている関係上、一度決めた競技ルールを変えるのは大変なんだそうだが。
・・ハーフのモーターや電池の情報が欲しい
↑中国からドローンを買って、ばらして入手している、という話をすると、電池の
容量が足りないのでは?という議論に。センサLEDはAD変換直前しか点灯しない、マイコンはわざとダウンクロックする、など日本では一般的な方法について伝えた。(逆にまだ向こうはそのレベル。前壁補正は使っていそうな選手がいたので、壁切れなどが今後実装されるだろうか?)
そこそこ走れるキットから始めてしまう選手が多い関係で、自分でマウスを設計できる人もまだ一握り。ここからOBで続ける選手が出てくると、もっと中国で浸透し競技を楽しめるようになるのではないだろうか。
以上、最後になりますが、招待いただいたBellaさん、Bellaさんのアシスタントで、滞在中常に同行いただいたHelenさん、通訳のNさん、そして日本から同行したNさん、Uさんに心からお礼申し上げます。中国本土に行くのはこれが初めてですが、おかげさまでとても良い旅となりました。