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2012年12月24日月曜日

AS5040のマウス用途開発(3)

今回は
①,②だけ考えてシステムを構成した人間がハマってしまう問題
です。

①,②ができていれば磁石がIC上を回転し、パルスが生成され、マイコンでカウントできます。エンコーダとして問題はありません。

しかし、このエンコーダはモータのすぐ近くで使います。Mgだとこんな感じですね。




ここで問題が生じます。モータの外装は鉄なので、磁石とモータが磁力で引き合います。
モータ軸方向から見るとこうなります。

これにより、車輪が少し回転したくらいでは磁力でもとの位置に戻されてしまいます。

車輪が回らないほどひどい磁力ではないですが、回転にあきらかに無駄があり、制御不能です。
問題になっているのは磁石の半径方向の磁束で、これはエンコーダには必要ありません。軸方向に漏れ出す磁束をICのホール素子が検出してるだけです。


この半径方向の磁束を遮へいするため、Mgのマウントの中では磁石を取り巻くように鉄製のスペーサが入ってます。
ちなみにですが、φ2の磁石にM2のネジ用スペーサを入れてます。



前々回で出てきた断面図、正しくはこうです。

これだけで全く気にならないほど車輪の回転は安定しました。
以上、AS5040のマウス用途開発シリーズでした。


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